2025年07月23日
『心がワクワクするって言ってるよ!』
~幼児期ならではの表現~
今回は、私の知り合いAさん家族のエピソードです。
ある時の休日、この日は家族で川遊びに出かける予定です。
川遊びやキャンプに必要な準備を、小学1年生のBさんも手伝っていました。準備が進んでいくうちに、「あれもしたい」「こんなことしたら楽しいだろうな」と、どんどん期待が膨らんできたのでしょう、
『心が「ワクワクする」って言っているよ!』と、Bさんが満面の笑みで言ったのです。
このBさんの言葉を聞いてAさんは「心が熱くなった」そうです。
家族で出かけることを、こんなにも楽しみにしているBさんの気持ちを感じ、計画してよかったな、楽しい一日になるよう張り切ろう!と思ったそうです。
そして、『心が「ワクワクする」って言っている!』という、Bさんならではの素直な表現に、言葉の豊かさを感じたそうです。
これは、この幼児期ならではの表現で、いろいろな物に魂が宿るという思考によるものです。
絵や遊びの中で、動物や無生物などに人間のような特徴を描いたり、動きを想像したりすることがよく見られ、子どもたちが世界を理解しようとする自然な表現方法の一つです。
例えば、こんな風景を見て、、、、、
お空が急に怒り出した!
ひまわりが、みんな僕の方を見て笑っている!
そのほか、
「お花が喜んでいる」「山が話しかけてくる」「お日さまが笑っている」もこのような表現の一つです。
自分の気持ちを自分なりの表現で素直に伝えられるということは、とても素敵なことですね。
そのためには、乳幼児期からの子どもへの温かな声かけや絵本の読み聞かせ、大人自身が思いを話す姿をみせることが大切です。これらのことで、子どもはたくさんの言葉を獲得します。
また、子どもの話そうとする気持ちが育つよう、安心して話せる雰囲気を意識することも大切です。
子どもが話してきた時には、手を止め最後までしっかりと話を聞いて「うん、うん」とうなづいたり、「そうだったんだね」と寄り添う言葉をかけてあげたいですね。
子どもが自分の気持ちを表現することを恐れないように自己肯定感を高めることも大切です。
失敗しても励ましたり、結果だけでなくそれまでの過程や努力を認めたりするなど前向きに受け止めてあげましょう。
安心できる大人との関わりの中で、子どもが自分の気持ちを素直に表現できるよう、温かく見守り、サポートしていきましょうね。
【 すまいる 子育て 】
3人のママである保育士が、普段感じていることや子育てのヒントなどを発信していきます。
育児の間に読んで、ホッとして、“すまいる”になってもらえればと思います。
※アプリ登録すると、便利なプッシュ通知も。詳しくは下記から。
>>詳細はこちら
長浜市教育委員会事務局・幼児課
電話0749-65-8607