2025年10月10日
~アンパンマンについて~
「アンパンマン」の作者「やなせたかし」とその妻・小松暢をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」 大好評のうちにとうとう終わってしまいましたね。
私は、平日は見られないので、土曜日に一週間分の再放送を欠かさず見ていました。楽しみがひとつ減ってしまい、まさに「あんぱんロス」の状態です!
今回は、アンパンマンについて、少しだけ深く考えてみました。
【アンパンマンが愛される理由】
それにしても、アンパンマンはすごく人気がありますね。園の子どもたちも大好き!
どうして、アンパンマンはこんなにも子どもたちに愛されるのでしょうか?
理由はたくさんあると思いますが、私が思う主なものをいくつかご紹介します。
〇アンパンマンの物語は、困っている人を助けるというシンプルなテーマで、子どもたちにも理解しやすいストーリーです。
〇登場人物が、パンや野菜・食べものなどを素材にした 親しみやすく、可愛らしいキャラクターです。また、それぞれに個性的で、園の子どもたちは、自分のお気に入りのキャラクターを見つけています。
〇アンパンマンは、顔が汚れたり濡れたりすると力が弱まりますが、ジャムおじさんが新しい顔を焼いてくれることで復活します。このことは、子どもたちに安心感を与えるでしょう。
〇アンパンマンは、親の世代にとっても幼い頃に親しんだキャラクターであることが多く、親子で楽しめる作品です。親からの影響も大きいと思います。
【アンパンマンから学ぶこと】
子どもたちは、アンパンマンのテレビを見て、多くのことを学び、いろいろな影響を受けています。私が思う主なものをあげますと、
〇アンパンマンは困っている人を助けるために自分の顔を分け与えるため、子どもたちは正義感や勇気を学びます。「困っている人を助ける」というシンプルなメッセージは、幼い子どもにも理解しやすいのでしょう。「自分の顔を分け与える」なんて、こんなヒーロー他にはいませんね。
〇バイキンマンと戦う姿を通して、善悪の判断を学びます。アンパンマンは決して暴力に訴えるのではなく、あくまでバイキンマンを懲らしめるという姿勢を貫いている点が、他のヒーローと違う点ですね。
〇アンパンマンや仲間たちが困難な状況をどう乗り越えるかを観ることで、諦めない心を学ぶことにもつながっていくのではないでしょうか?
〇アンパンマンに登場する様々なキャラクターや食べ物、また、ストーリーの中には、食事や衛生に関する場面もよく出てきます。子どもたちは新しい言葉や基本的な生活習慣も学んでいきます。
【注意する点】
アンパンマンの子どもたちに与える影響が大きいだけに、少々気になることもあります。
〇自分の身を削ってまで、人に尽くすことは、必ずしも正しいとは限りません。アンパンマンの世界はあくまでフィクションであり、顔を分け与えるという演出を現実の判断と混同しないよう、しっかりと伝える必要があると思います。
〇バイキンマンとの戦いなど、暴力的なシーンが含まれるため、年齢によっては刺激が強すぎるのではないかと思うこともあります。年齢や発達段階に応じて、適切な作品を選びましょう。
〇時々、服装や持ち物にお気に入りのキャラクターをたくさん取り入れているお子さんを見かけることがあります。親御さんが好きなのかもしれませんし、子ども自身が選んだのかもしれませんね。ただ、同じキャラクターばかりに夢中になってしまうと、他の作品やキャラクターに目を向ける機会が少なくなることもあります。さまざまな作品やキャラクターに触れることで、子どもがたくさんの興味や想像力を広げられるきっかけになると思います。ぜひ、柔軟にその世界を広げる機会をつくってあげてくださいね。
【最後に】
今回は、少々長文になりましたが、最後にこの写真をご覧ください
数年前ですが、子どもたちと、ジャムおじさんとバタコさんになった気分でアンパンマンを焼いた時の写真です。いろんな表情のアンパンマンができあがり大笑いでした。
子どもたちには、「バタコさんのような優しい人になってね」って、よく言っていたのを思い出します。
【 すまいる 子育て 】
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育児の間に読んで、ホッとして、“すまいる”になってもらえればと思います。
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