2025年11月11日


    タイパ重視の時代だからこそ
    『自分でできた!』の経験を


2020年代前半から使われるようになった[タイパ]という言葉をご存知でしょうか。
タイパタイムパフォーマンス(時間対効果)の略で、なるべく時間をかけず、成果を得たいという価値観を指します。

今の子どもたちは、生まれたときから“時短・効率化”が当たり前の環境で育っています。しかし、何でもすぐに苦労なくできることは、必ずしも良い影響ばかりをもたらすとは言えません。

まず、じっくり時間をかけて取り組んだり考えたりする機会が減る心配があります。すぐに答えが得られないことにいら立ちを覚えたり、自分なりに考え、試行錯誤することや、それにより得られる充実感や満足感を味わったりする機会が減り、活動や取り組みへの意欲低下につながるかもしれません。また、友人関係に向い合う機会が減り、人間関係が希薄になることも予想されます。


ある高校生(Sさん)のエピソードです。


ある日、Sさんは、旅行前に駅の発券機で初めて新幹線の指定席切符を購入することになりました。しかし、初めての操作に戸惑い、画面を前に迷子のような気持ちになってしまいます。

ちょうどその時、駅員さんが近くにいて助け舟を出してくれました。画面の操作を教えてもらううちに、「もうこの方に全部任せてしまおう」と心の中で思ったSさん。しかし、駅員さんは他のお客さんへの対応に向かわなければならなくなりました。

頼れる人がいなくなったその時、Sさんは心の中で「やるしかない」と決意します。そして、不安に駆られながらも、自分の力で手順を確認し、券売機の操作をやり遂げました。ようやく切符を受け取れたとき、安心と喜びが湧き上がる中、ふと振り向くと後ろには数人のお客さんが並んでいるのを目にしました。Sさんはその瞬間、長く時間をかけてしまったことに申し訳なく感じると同時に、これまでに抱いていた「自分にはできないかもしれない」という不安は、少しずつ小さくなったように思えたのです。

驚いたのは、切符を買い終えた後、ずっと後ろから様子を見守ってくれていた駅員さんの優しい眼差しでした。困ったときは助けを出し、最後は自分の力で乗り越えられるよう陰ながら支えてくれる姿に、Sさんは心から感謝しました。

この出来事を家に帰って家族に語ったSさん。最初は大きな不安や戸惑いがあったこと、時間や労力を費やしたけれどやり遂げた結果として「自分にもできるんだ」と自信が芽生えたことを実感したと言います。駅員さんの優しさにも助けられつつ、自分で切符を買えたそのプロセスは、貴重な経験となり、自分を成長させるきっかけとなったのです。

時間がかかり、気の進まない瞬間もあるかもしれませんが、一歩ずつ恐れずに向き合うことで自信が生まれ、さらなる成長へとつながります。そして、その過程の中での出会いやサポートが、貴重な経験となるのではないでしょうか。
Sさんにとって初めての指定席券購入は、単なる切符を買う行為ではなく、自分をひとつ成長させた大切な体験として、心に刻まれることになったのでした。

次回は、『自分でできた!』の経験を促せるようなかかわりのコツをお伝えします。


今夏の猛暑で、秋バラがうまく咲いてくれるかなと?たいへん心配しましたが、キレイに咲いてくれました。



みなさんは、バラの開花時期はいつかご存じですか、多くのものが5月から6月頃と10月から11月頃の年2回咲くんですよ。
中には、年1度のものや4季咲きのものもあるそうです。
秋咲きのバラは、春と比べて花が小ぶりですか、花持ちもよく、色も濃いように感じています。


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